禁書目録1

 ついに読んだ。昨日のことですが。

 なぜかOUSF内でぶっちぎりで抗争の火種になってる本。
 これの読書会とかもあったらしいけど、ただのラノベだろーと思ってスルーしてしまったのが勿体無いと後悔しちゃうくらい抗争。なんか抗争の原因は信者の「イリヤより面白い」だかなんだかいう発言らしいですが、イリヤ自体読んだことないのでその発言がどれだけ衝撃を与えられるものかは不明。ともあれ読んだ感想。
 カテゴライズするとすれば、落ち物で能力バトル。現代にキリスト教似非科学を混ぜた感じ。そんな感じで、設定的には特に言うことはなし。…というかベタ。ディテールに関して甘いのが致命的、というかキャラが持ってる能力に色をつけたいためだけにつけられたような設定。しかも敵が理不尽にバカなのでバトルが面白いとは口が裂けても言えない。落ち物部分もただの劣化エロゲ。
読めるのではないだろうか。ただし2巻以降は読もうとは思わない。 しかしその割には楽しんで読めた。よく出来たRPGは主人公の行動目的が最後まで一貫してるものだが、まさにそれ。1つの壁にブチ当たればそれを破り、さらに硬い壁に当たる。謎もうまい具合に小出しされていて、続きを読む気にさせられる。
 細かいアラは目立つがそれに目を瞑れば最後まで気持ちよく読める。
 …つまり部内抗争には本の出来は全然関係なかったのかよ!ってことで本の内容とは関係ないところで怒った。多分俺も「舞城より上」って言われてたら切れてた。
 しかし自分としては妙によい読後感だった。なんだろう。と考えてたんですが、個人的には主人公の能力の設定がツボにきたようです。右手。大切なものを掴むために右手を伸ばす。うーん直球。